「健康食品の経済的評価」に関する調査研究(2010年度~2011年度)
2008年度に厚生労働省のファンドにより、「特別用途食品および栄養療法のエビデンス等に関する情報の収集整理業務」に関する研究を実施した流れを受けて、国内外の健康食品の経済評価文献のシステマティック・レビューを行い、完全な経済評価の文献を選択して、第3者によるコメント付きの抄録を作成し、それによって健康食品の経済評価の現状と各健康食品の特定の疾患における費用対効果を明らかにすることを目的に行った研究です。ここでは、国内外の資料から調査対象として37成分を抽出し、データベース検索とハンドサーチにより970編の研究を収集し、書誌情報からのスクリーニングで52編を抽出しさらに抄録と本文のスクリーニングを経て、成分の組み合わせを含め18種の健康食品に関する28編の完全な評価の構造化抄録を作成いたしました。 今後、本研究を参考にして将来の研究テーマの優先順位をつけるとともに、順位の高いテーマについて臨床的エビデンスを明らかにするシステマティック・レビューと経済的エビデンスを明らかにする1次的な経済評価研究を行うことが望まれます。