2018年02月07日(水) フォーラム 終了
【第42回】 健康食品に関する調査から見える課題と展望
- ※本フォーラムは社福協・健康食品研究啓発事業会員様のみご参加いただけます。
内容
「機能性表示食品」は、制度が導入されて3年も経たずに、特定保健用食品(トクホ)の許可品目数1,085を超える届け出が、受理されています。制度発足当初は、行政、企業ともに不慣れであり、手続き的にもいろいろな問題が指摘されましたが、相当改善された結果であると思います。一方、トクホにしても機能性表示食品にしても、もともとは、質の悪い「いわゆる健康食品」を淘汰することが期待されていましたが、未だその効果は実感できません。
国が許可しているトクホは、平成28年に許可時の関与成分が規定量含まれていなかったり、関与成分がそもそも含有されていなかったりという問題が発覚し、事業者に対し、関与成分に関する調査が求められました。またその際、トクホとして許可された製品のうち、現在販売されているものはその3割にすぎないことも分かりました。
食品への機能性表示は、「国の許可」「事業者の責任」どちらを取っても、消費者の安心安全のために正しい情報を伝えるべきであることに変わりはありません。
しかしながら、「健康食品」は食品であり、医薬品のような管理はなされていないことから、実態がよく分からないという現実もあり、健康被害情報の収集や市販後調査なども今後の課題として挙げられます。
今回のフォーラムは、健康食品に関する調査を通じて、「健康食品」のこれからを考える場にしたいと考えております。先般公表された消費者庁の「機能性表示食品制度における臨床試験及び安全性の評価内容の実態把握の検証・調査事業」を中心に、消費者団体で行っている機能性表示食品の評価報告、さらに国立医薬品食品衛生研究所で行っている「いわゆる健康食品」中の医薬品成分含有調査についてもご報告いただきます。
様々な角度から実態を見ることで、見えてくる課題があります。皆様とともに、健康食品の今後の展望についても考えていけたらと望んでいます。たくさんのご参加をお待ち申し上げます。
講師
【講演】
1.梅垣 敬三氏 (国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部 部長)
「機能性表示食品制度における安全性の評価内容の実態把握の検証・調査について」
2.折笠 秀樹氏 (富山大学 バイオ統計学・臨床疫学 教授)
「機能性表示食品制度における臨床試験の評価内容の実態把握の検証・調査について」
3. 鈴木 勝士氏(日本獣医生命科学大学獣医学部 名誉教授/ASCON 科学者委員会 副委員長)
「機能性表示食品の評価報告 ~ASCON科学者委員会の見解~」
4. 花尻(木倉) 瑠理氏(国立医薬品食品衛生研究所 生薬部第3室 室長)
「いわゆる健康食品中の無承認無許可医薬品成分含有調査について」
座長/梅田 勝氏 (東京工科大学 医療保健学部 学部長)
※ 諸事情により講師、テーマ等は変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
概要
開催日 | 2018年02月07日(水) |
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時間 | 受付 12:30 / 開始 13:00 / 終了 17:00 |
会場名 | 全社協・灘尾ホール |
会場住所 | 千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル1F |
交通案内 | 「虎ノ門駅」(地下鉄銀座線)下車徒歩約5分 「霞が関駅」(地下鉄丸ノ内線・日比谷線・千代田線)下車徒歩約7分 「国会議事堂前駅」(地下鉄丸ノ内線・千代田線)下車徒歩約5分 |
懇親会 | なし |