健康食品セミナー

2019年11月26日(火) セミナー 終了

【第45回】 ゲノム編集食品とは?~安全性と今後の展望~

内容

 「交配育種」「遺伝子組換え」「ゲノム編集」・・・皆様はそれぞれの言葉の意味をご存知でしょうか?
 近年、新たな育種技術として、「ゲノム編集技術」の利用が進展しています。これは、一般にDNAを切断する酵素を用いて、外部からの遺伝子操入だけではなく、既存の遺伝子の欠損や塩基配列の置換等、ゲノムの特定の部位を意図的に改変することが可能な技術です。自然の育種と同じことを短時間で人工的に行うこの技術を用いて品種改良された農産物等を「ゲノム編集食品」と呼んでいます。
 現在、「遺伝子組換え食品」については、食品衛生法に基づき定められた、食品、添加物等の規格に基づく安全性審査や「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)」等の関係法令に基づく手続きを経たものでなければ流通できないこととされています。
  一方、「ゲノム編集食品」は今年の10月より厚生労働省で届け出制度が開始されましたが、組換えDNA技術に該当しない場合は安全性審査が不要であり、表示も現段階では食品表示基準の表示対象外で義務化はされていません。早ければ年内にも流通する見通しですが、ゲノム編集食品と知らずに食べていた、ということも起こりうる状況であり、今後の動向が注目されます。
 今回のセミナーでは、「ゲノム編集食品」について基礎的なお話から国内外の動向、今後の展開について、研究者、消費者の目線からご講演いただき、日本の「食」の発展を視野に議論して参りたいと思います。
 たくさんのご参加をお待ち申し上げます。


 主催 : 特定非営利活動法人 健康食品フォーラム
 協賛 : 一般財団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会

講師

【講演】
1.田部井 豊
 (
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 企画戦略本部 新技術対策室 室長 
 「
ゲノム編集食品の開発の現状と今後の可能性

2. 石井 哲也
 (
北海道大学 安全衛生本部 教授 
 「
ゲノム編集食品と消費者

※ 講演後、講師によるパネルディスカッションを予定しております。

 座長/矢澤 一良氏 
 (早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 部門長)

概要

開催日 2019年11月26日(火)
時間 受付 12:30 / 開始 13:00 / 終了 16:40
定員 50人
受講料 会員 3,000円(税込)  一般 5,000円(税込)
会場名 社福協3F会議室
会場住所 東京都港区西新橋1-5-11 第11東洋海事ビル3F
交通案内 JR「新橋駅」下車、徒歩約7分
都営地下鉄三田線「内幸町駅」下車、徒歩約2分
地下鉄銀座線「虎ノ門駅」下車、徒歩約5分
  • 本セミナーは終了いたしました。

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